皆さん春闘どうでしたか-2025春闘総括-
ニュースを見てたら労働組合の要求に対し、大手企業は満額回答という結果が多かったように思います。中には要求を上回る回答もあったようですが、皆さん春闘の結果はどうでしたか?皆さんの納得するものでしたか?今後は、この流れが中小企業に波及し、大手との格差是正につながるかが課題と考えられます。現状の総括を以下にまとめます。
2025年の春季生活闘争(春闘)は、労働組合と企業の間で活発な賃上げ交渉が行われ、全体的に前年を上回る成果が見られたようです。
UAゼンセンは、加盟組合がフルタイム労働者に平均5.37%、パートタイム労働者に6.53%の賃上げを実現したと発表しました。*1
これは前年の5.91%(フルタイム)および6.45%(パートタイム)と比較すると若干の減少ですが、3年連続で高水準の賃上げが続いています。
日本自動車労働組合連合会(自動車総連)は、7年ぶりに具体的な賃上げ目標を設定し、月額12,000円(約5%)のベースアップを要求しました。*1
この動きは、中小企業の賃上げを促進し、全体的な賃金上昇を目指す政策と一致しています。
日本金属労協(JCM)は、加盟組合員のベースアップとして過去最高となる月額14,149円(約95ドル)を要求しました。*1
これは前年の要求額より14%高く、3%以上のインフレ率を上回る持続可能な賃金上昇を目指しています。
大手企業では、日立製作所が過去最高の6.2%の賃上げに合意するなど、積極的な賃上げが見られました。*1
また、大和証券は、優秀な人材確保のため、来年度に最低5%の賃上げを計画しています。*1
連合(日本労働組合総連合会)は、2025年春闘で少なくとも5%の賃上げを目指す方針を発表しました。*1
特に中小企業の賃上げを重視しています。
全労連(全国労働組合総連合)も、産業別・単産別の総括表を公開し、各産業での賃上げ状況を報告しています。*2
これらの動きは、インフレ率の上昇や労働力不足に対応し、消費拡大と経済成長を促進することを目的としています。しかし、中小企業では賃上げに伴うコスト増加への対応が課題となっており、持続可能な賃金上昇を実現するための取り組みが求められています。
全体として、2025年の春闘は、労使双方が協力し、賃金上昇を通じて経済の活性化と労働者の生活向上を目指す重要な節目になったと思います。
ただ、日本は約30年間デフレで賃金の上昇が停滞していました。また、物価上昇は続いています。今回を入れて3年連続で賃上げが続きましたが、まだまだ継続して賃上げが必要だと思います。
また、今回の賃上げは、全体的な底上げになったでしょうか?企業によっては、何千円~数万円という幅での回答がありました。この幅が何を意味しているかわかりませんが、成果に連動していたり、若手に偏ってたりすると全体的な底上げになっていないと考えられ、格差拡大になっているかもしれません。
そうするとあまり賃金があがらなかった方々は、今の物価上昇に追いつけなく貧困に陥ってしまいます。もし、そのような格差拡大となっていたら今後は強力に改善して欲しいと思います。格差拡大は絶対に社会にとって良くない影響を及ぼすと考えられるからです。
出典:
*1 Reuters
*2 全労連